PERSON 05

イラストがファンの方にかわいいと言ってもらいたい

夢をかなえるために広告業界から転身

小さい頃から漫画やアニメが好きで、漫画『家庭教師ヒットマンREBORN!』や『銀魂』がドンピシャの世代です。イラスト系の仕事に就きたいと思い、専門学校に入ったのですが、グラフィックデザインの授業があり、広告デザインの面白さも知りました。
大きな案件の仕事をしてみたいと思い、卒業後は上京。広告系とイラスト系の両面から職を探したのですが、前者のほうに受かったので、これまで広告デザインに携わってきました。広告のデザインもやりがいはあったのですが、漫画やアニメに関わる仕事をしたいという夢がありました。そういう仕事を探していたなかで出会ったのが、タピオカです。
まだ入社して間もないので、アクリルスタンドなど比較的簡単なアイテムのデザインを担当していますが、徐々に慣れてきていて、ぬいぐるみ系のデザインも任せてもらっています。「チューター制度」のおかげで、わからないことがあっても付いてくれている先輩が細かく教えてくれるので、心強いです。

広告よりも自由度が高いグッズデザイン

広告だと「こういうデザインをつくってください」というクライアントのイメージが最初にあり、それに沿って作成していきますが、アニメや漫画のグッズは、自分で一からデザインを考えてつくっていくことも多く、自由度の高さがまったく違います。自分で考えることがとても楽しく、やりがいを感じています。
広告会社では、同時に抱える案件が多くても5件ほどでしたが、いまは20〜30件を抱えています。待っている状態のものもあるので、ずっとそれらにかかりっきりのわけではありませんが、「このアイテムはこういう状況で、こっちのアイテムはこういう状況だから、次はこれをやろう」といったように、状況を把握して先の段取りを決めておくことが必要です。
品質管理においても、広告のときとは異なります。データ上で見るものと実際に上がってきた実物とでは、色味などが広告以上に違って見えることがあります。データを工場に入稿するときは、「ここは絶対にデータ通りにつくってほしい」など指示を細かく書き込む必要があります。品質を高めるうえで、大切なことです。

自分でポーズや表情を考えてイラストを書き起こしたい

こだわりの強い版元だと、「キャラクターの髪の長さを1ミリ伸ばしてください」といった細かい修正依頼があり、大変なこともありますが、ファンの方に喜んでいただきたいので、なるべくご要望に応えていきたいです。そのためには、作品のことを前もって調べて、物語のポイントやキャラクターの性格などをあらかじめ調べておくことが大事だと思っています。
商品がお店に並ぶまでには時間がかかるので、まだ自分が関わったアイテムは世に出ていませんが、発売の告知はすでにされています。SNSで「すごく楽しみ」とか「デザインがいい」といった声も見られるので、発売が楽しみです。
ゆくゆくは版元からいただいた素材だけでなく、自分でイラストを書き起こしてみたいです。自分でキャラクターのポーズを決めたり、表情を考えたりして描いたイラストがファンの方にかわいいと言ってもらえたら、この上ない喜びだと思います。

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